お釈迦様、阿弥陀様、観音様など、インドから伝わった仏教の仏像が祀られ、僧侶や住職、尼僧など、いわゆるお坊さんが住んでお勤めや修行をしている場所。観光地などにある大きなお寺のほとんどがこれにあたります。
しかし、日本各地にあるひっそりとしたお寺の多くは、近隣に住まう檀家と呼ばれる信者の墓地を保有して管理し、葬式や法事など先祖供養を行うための場所でもあります。
神社の入り口に鳥居があるように、お寺の入り口には「山門」あるいは「三門」と呼ばれる楼門があります。入口の左右には仏法を守護する金剛力士像(仁王)や四天王像、楼上には十六羅漢(らかん、お釈迦様の弟子の中で特に優れた十六人のこと)像が祀られていることが多い傾向です。
お寺は、全国で約7万7000寺。お坊さんの数は34万人以上。とはいえ、この数は有資格者の数で、すべての人がお坊さんとして生活しているわけではありません。