2020.01.10

1月日本のお正月

日本のお正月

日本には、古くからお正月には決まって行う年末年始の習慣があります。

まず、年末の間に、大掃除をして、一年の汚れを払います。

そして、玄関には「しめ縄」(Shimenawa)と呼ばれる荒縄やコメの穂、水引(Mizuhiki)と呼ばれる飾り付けた和風のリースをかけます。

家の中では、床の間(Tokonoma)と呼ばれる、家の中で一番神聖な場所には鏡餅(Kagamimochi)を飾ります。しかし、現代では日本の家にも床の間は少なくなりましたので、室内の一番目立つ場所に飾ります。

31日のカウントダウンの間には、「年越しそば」といわれる「おそば」(Soba)を食べます。食べ終わったころ・・各地のお寺で108回(人間の煩悩の数)突かれる「除夜の鐘」の音を確認。新しい年が明けたことを実感します。最近では防音の家も多いのでTVで恒例化している年末年始番組を見て、お正月を実感する人も多いです。

 

年が明けると、

「あけましておめでとうございます」(Akemashite Omedeto gozaimasu)

日本では新しい年に切り替わった最初の挨拶をこう言います。

今年もよろしくお願いいたします。(Kotoshimo Yoroshiku Onegaiitashimasu)

と、互いにお辞儀をします。厳格な家では正座をして手をついて挨拶をします。

 

その後、「氏神様」(Ujigami)といわれる自分の家の近隣を守ってくれている神様がいる神社にご挨拶。
「初詣」(Hatsumode)といわれる習慣です。最近では有名な大きな神社に行く方も多く、3つの場所までは「三社参り」(Sanshamairi)といわれています。

元旦(Gantan)の朝食時には、お正月の儀式を行います。

年末から創り、準備をしていた「お節」(Osechi)料理を食べます。黒豆の煮たものは、まめまめしく働けるように。数の子は子供に多く恵まれますように。

等一つずつにいろんな意味や願いが込められた料理を「御重」(Ojyu)という重ねられる箱に豪華に飾ります。他にも、ごまめ(田作り)や昆布巻き等、定番のお正月料理が並びます。そして、特別な酒、「お屠蘇」(Otoso)※薬草が入ったお酒 を頂きながら、あらためて「あけましておめでとうございます。今年もよろしくお願いいたします」と家族や友人と挨拶を交わします。日本人としての心が引き締まる一年の始まりのご挨拶です。

1月7日には、お正月の間、飽食で暴飲暴食となり、疲れた胃をいやすために、7種類の胃に優しい野菜が入ったおかゆ「七草粥」(Nanakusagayu)で胃をリフレッシュさせ、正月気分をこの辺りで終わりにさせるのです。

 


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