2020.03.13

日本の古き良き時代を知る真壁町

日本の古き良き時代を知る真壁町

 桜川市の南部に位置する真壁町は、この400年間、町割り(道路の位置や幅)が、ほとんど変わっていない、まさに江戸以前の面影を残す歴史的価値の高い町です。
国の史跡にも指定されている真壁城が最初に築かれたのは1172年。桓武平氏の流れをくむ武家・真壁氏の始祖・真壁長幹(まかべたけもと)による、とされています。以来、17世紀初頭の戦国時代末期まで、真壁氏による支配は続きますが、1602年、徳川幕府に所領替えを命じられた佐竹氏に従い、出羽へと移り住んでいます。
 その後、この地を支配したのが、豊臣秀吉の五奉行として知られる浅野長政です。後に真壁藩として、その子・長重に受け継がれます。
現在の真壁の町並みは、真壁氏が戦国末期に整備した城下町を基とし、浅野長政・長重父子によって完成されたもの。今から約400年前のことです。
江戸時代の真壁は、大阪や奈良、岡崎から木綿を仕入れ、会津や米沢などの東北の商人を定期市に集めて販売する木綿流通の拠点として、また、周辺地域の物産が集まる町として繁栄していました。
明治時代になると、製糸工場ができ、真壁石と呼ばれる御影石を使った石材業も興り、さらに発展します。
 真壁の町並みには、外敵が侵入しにくいようにした枡形(ますがた)の交差点など、城下町特有の交差点も現存します。そこに、見世蔵や町屋、土蔵など、江戸から昭和前期にかけての伝統的な造りの建築物。なんとも、バラエティに富んだ町並みが形成されています。現在、登録文化財になっている建物は102棟。これらの建築物を含む町並みは、国の重要伝統的建造物群保存地区として選定されています。
そんな真壁を堪能するには、古絵図片手に、実際に歩き回ってみましょう。400年前の江戸時代の町割りがそのまま受け継がれている様子に、不思議な感動を覚えるはずです。
 そして、まるでタイムトラベルをしたかのような町並み。登録文化財の建築物の中には、実際に今もお商売を営んでいるところも少なくないので、ここでしか買えないお土産品や美味しいものを探すのも楽しいものです。
 なお、真壁探索は、まず「真壁伝承館」からスタートするのがおすすめ。「歴史資料館」が併設されているので、真壁や桜川市全体の歴史や文化を学んでから街歩きをすると、より立体的に真壁の町並みを理解することができ、興味も深まります。

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