2019.03.20

お寺とは

お釈迦様、阿弥陀様、観音様など、インドから伝わった仏教の仏像が祀られ、僧侶や住職、尼僧など、いわゆるお坊さんが住んでお勤めや修行をしている場所。観光地などにある大きなお寺のほとんどがこれにあたります。

しかし、日本各地にあるひっそりとしたお寺の多くは、近隣に住まう檀家と呼ばれる信者の墓地を保有して管理し、葬式や法事など先祖供養を行うための場所でもあります。

神社の入り口に鳥居があるように、お寺の入り口には「山門」あるいは「三門」と呼ばれる楼門があります。入口の左右には仏法を守護する金剛力士像(仁王)や四天王像、楼上には十六羅漢(らかん、お釈迦様の弟子の中で特に優れた十六人のこと)像が祀られていることが多い傾向です。

お寺は、全国で約7万7000寺。お坊さんの数は34万人以上。とはいえ、この数は有資格者の数で、すべての人がお坊さんとして生活しているわけではありません。

01参拝方法

1:山門の前で、合掌し一礼してから入ります。このとき敷居は踏まず、またぐのがマナー。

2:手水舎(ちょうずや)で手と口を清めます。
方法は、神社などと同じで、まず右手で柄杓を持ち、水を汲む→柄杓の水少量で左手を清める
→柄杓を左手に持ち替えて、同様に右手を清める。
→口を清める。このとき。柄杓に直接口をつけるのはご法度。右手に柄杓を持ち替え、左の手のひらに水をため、手のひらを口に近づけて口をすすぐ
→柄杓の水で左手を清める→最後に柄杓を縦にして柄に余った水を流して清め、元の位置に戻す。

3:お寺によっては、鐘楼(しょうろう)の鐘をついてもいいお寺もあります。その場合は、参拝後より参拝前に鐘をつきましょう。鐘をつくことが、仏様へのご挨拶になります。参拝後の鐘は縁起が悪いとされているので注意。

4:大きなお寺などには、線香の煙がもうもうと立ち上る香閣(こうかく)や常香炉(じょうこうろ)があります。煙を浴びることで、心のお清めを行う場ですが、同時に、煙を体の痛いところや具合の悪いところにあてると、改善するといわれています。線香を求め、火をつけ、手ではらって火を消してから、立ててもよいでしょう。ただし、火をつけた線香を口で吹いて消すのは、仏様に対して失礼にあたるので、決してしないで。

5:本堂前では、45~90度の礼をして、お賽銭を静かにお賽銭箱に。鰐口(わにぐち)など鳴らし物があれば1回打ち、合掌して祈ります。一礼して終了。

6:寺から出るときは、山門を出てから、本堂を振り返り、一礼します。


「仁和寺」(京都)

02代表的なお寺

大きな大仏様が祀られた奈良の「東大寺」、清水の舞台で有名な京都の「清水寺」、雷門で知られる東京の「浅草寺」、初詣の参拝者の多さで知られる千葉県の「成田山新勝寺」や神奈川県の「川崎大師」、真言宗の総本山、和歌山県の「高野山新勝寺」、天台宗の総本山「比叡山延暦寺」などが有名です。日本最古のお寺は奈良の「飛鳥寺」、世界最古の木造建築で知られるのは、同じく奈良の「法隆寺」です。


「鎌倉・長谷寺」(神奈川)


「鎮国寺」(福岡県宗像市)


「鎮国寺」(福岡県宗像市)

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