2019.02.27

ワインに逢う街 大分・別府編で紹介した店&スポット

  • #oita

01オット・エ・セッテ・大分

道のあちこちから蒸気が大量に噴射され、別府の中でも一層の温泉街らしさを醸し出す鉄輪温泉地区。その奥まった一角にあるのがイタリアン・レストラン「オット・エ・セッテ・大分」。小さな旅館の裏手に位置するため、一見さんは、なかなか見つけることが難しい。店名はイタリア語で「8と7」。幕末まで大分県を構成していた8藩(*藩とは)7領(*領とは)に由来する。大分は、この小藩分立政策により、他県にはない独特の文化が生まれた。そんな大分の食材、料理、地獄蒸しなどの調理方法をイタリア料理として再構築。和モダンな店内で、100%地産地消、今、ここでしか味わえない彩り豊かなイタリア料理に出会える。


02サリーガーデンの宿 湯治柳屋(とうじやなぎや)

別府八湯のひとつ、鉄輪(かんなわ)は、古きよき湯治場(*湯治場)の雰囲気が残る街。明治時代から続く伝統ある湯治宿を受け継ぎ、和モダンな雰囲気にリノベーションした宿。部屋は、現代的で快適に過ごせる新館と、昔ながらの湯治の雰囲気のバスなしトイレなしの本館があり、それぞれの楽しみ方で選べる。源泉かけ流しの湯にゆったり浸かったり、自分で買ってきた野菜や魚、肉、卵を地獄蒸(温泉の蒸気で蒸す)しにして、自由に調理し、そのまま中庭でワインとともに味わったり、この宿独特のひとときが楽しめる。


03安心院葡萄酒工房(あんしんいん ぶどうしゅこうぼう)

霧深い盆地の中にある町、安心院(あじむ)。この地特有の寒暖差を活かして育てられた良質のぶどうを原料にするワイナリーだ。「杜の中のワイナリー」をイメージした緑あふれ園内には、ぶどう畑、醸造所、貯蔵庫、ショップが点在し、無料で楽しめる工場見学やワインの試飲とともに、四季折々の自然の美しさが堪能できる。ショップには、安心院産ぶどうにこだわったスパークリングワインからスティルワインなどが25種類以上。そのすべてが試飲できるのもうれしい。有名な焼酎(九州を中心に創られる日本独特のアルコール)「いいちこ」を創っている会社の経営するワイナリー。


04べっぷ火の海まつり

別府市で毎年7月末の3日間に開催される祭。歩行者天国になる別府駅前通りは「夕涼みワイワイ市」、海門寺公園は「べっぷ屋台村」の名称で、定番料理から国際観光温泉文化都市・別府ならではの多国籍メニューの屋台がズラリと並ぶ。別府スパビーチには、市民団体や各国からの留学生たちが浴衣で集い、納涼音頭大会。クライマックスは、別府湾に大迫力の花火があげられる。


05杉乃井ホテル(すぎのいホテル)

別府八湯のひとつ、観海寺温泉にあるカジュアルな老舗リーゾートホテル。敷地面積13万9000平米の中には、宿泊施設として14階建ての「本館」、13階建ての「Hana館」7階建ての「中館」。別府湾を眺望する大露天風呂「棚湯」や、水着で楽しめる屋内型温泉「ザ・アクアガーデン」、スライダーを備えるプール「アクアビート」などアミューズメント施設も充実している。小さな子供から大人まであらゆる世代が楽しめる演出・設備・料理にこだわった新バイキング形式のレストラン、ワールドダイニング「シーダパレス」は、地魚料理から、本格窯焼きピザまで、充実のメニューが楽しめる。


06大和田鮨(おおわだずし)

別府駅から徒歩7分、別府駅前の飲み屋街にある寿司屋さん。関サバや関アジなど、地元で獲れる魚を中心に、大ぶりで新鮮な最高のすしが食べられる。おすすめは、関サバ、関アジ、旬の地魚が揃う「地魚にぎり」。店内はカウンターと小あがり、2階には座敷席。日本の昔ながらのお寿司やさんのイメージが味わえる。地元大分の安心院ワインもいただける。


07Bamboo bamboo(バンブーバンブー)

別府駅の近くにある別府竹細工の専門店。別府竹細工とは、別府で室町時代から続く地場産業で、200種類ほどの竹編みの技があるといわれる。店内には、そんな技の限りを尽くした竹製のバッグや竹かご、ざる、キッチンツール……。良質の竹と高度な技術が生み出す逸品は、いずれも繊細でなんとも美しい。染料で色付けされたかごやアクセサリーなど、進化した技術やデザインの製品も魅力的だ。


08竹瓦温泉(たけがわらおんせん)

明治12年創業の市営の共同温泉。最初の建物が竹屋根葺きだったので、この名がある。現在の建物は、昭和13年に造られたもので、正面に唐破風(唐破風)造りの屋根を持つ壮麗な木造2階建て建築。源泉かけ流しの温泉は、入浴料100円。浴衣を着て砂の上に横たわると「砂かけさん」が温泉で温められた砂をかけてくれる名物の砂湯は1030円。

09ホテル白菊(しらぎく)

別府温泉街の中心地に位置する老舗観光ホテル。大浴場は「楠湯殿」「菊湯殿」のふたつ。「楠湯殿」は総檜作りの内風呂と開放感ある露天風呂、「菊湯殿」は石塔のある日本庭園のような露店風呂と、泡風呂・ミスト風呂が楽しめる内湯。内風呂温泉付きのスパ・スイートルームも複数ある。


10岡本屋(おかもとや)

別府八湯のひとつ、明礬(みょうばん)温泉にある明治8年創業の老舗旅館。特長は、青磁色とも称される淡い青みを帯びた白濁の湯。別府八湯の中でも、とりわけ薬効が高いといわれる明礬硫黄泉だ。緑に囲まれた広々とした庭園露天風呂は、四季折々の景色が楽しめる。このほか、岩風呂・大浴場のある男湯、風呂・岩風呂のある女湯もある。


11十文字原展望台(じゅうもんじはら てんぼうだい)

別府市北西部、大分自動車道の日出ジャンクション、別府湾サービスエリア近辺に広がる海抜500mの草原、十文字原。この展望台からは、別府市街や別府湾、国東半島、天気が良ければ、四国までもがはっきり見える。また、大分県一と称される夜景の美しさは格別で、夜景百選や、日本夜景遺産にも指定されている。

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