第35回東京国際映画祭(2022)
今年も映画の季節がやってきた。
東京で開催される「東京国際映画祭(TIFF)」は今回で35回
会場:TOHOシネマズ日比谷、日比谷ステップ広場、BASE Q 、TOHOシネマズ シャンテ、東京宝塚劇場、東京国際フォーラム、有楽町よみうりホール、角川シネマ有楽町、ヒューマントラストシネマ有楽町、丸の内ピカデリー、有楽町 micro FOOD & IDEA MARKET、シネスイッチ銀座、丸の内 TOEI、マルキューブで開催。
上映作品
ジャパニーズ・アニメーション [Japanese Animation]
ワールド・フォーカス特別上映[World Focus Special Screening]
第35回東京国際映画祭 黒澤明賞[Kurosawa Akira Award]
受賞者はアレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ監督と深田晃司監督に決定!
黒澤明賞の授賞式は10月29日(土)に帝国ホテルにおいて開催予定
アレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ監督は、2000年に『アモーレス・ペロス』で長編映画監督デビューし、同作で第53回カンヌ国際映画祭の批評家週間部門、第13回東京国際映画祭でグランプリを受賞、アカデミー外国語映画賞にノミネートされました。以降『バベル』(2006年)、『バードマンあるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)』(2014年)、『レヴェナント: 蘇えりし者』(2016年)と精力的に作品を発表しアカデミー賞監督賞をはじめとした数々の映画賞を獲得。最新作『バルド、偽りの記録と一握りの真実』は、本年度ベネチア国際映画祭のコンペティション部門に選出され、東京国際映画祭のガラ・セレクション部門で上映されることも決定しており、11月より一部劇場でも公開されます。選考委員からは、デビュー作『アモーレス・ペロス』で世界の目をメキシコ映画に向けさせ、その後アカデミー賞を始めとする多くの賞を受賞しながらも、作品ごとに常に新しい試みに精力的に挑戦している姿勢が評価に値するということで、本年度の受賞が決まりました。なお、アレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ監督は東京国際映画祭では2009年に審査委員長を務めており、それ以来の参加となります。
深田晃司監督は、2016年『淵に立つ』が第69回カンヌ国際映画祭「ある視点」部門審査員賞を受賞し、同作で2017年には第67回芸術選奨文部科学大臣新人賞を受賞したほか、新型コロナウイルス感染拡大の影響で経営危機に陥るミニシアターが続出したことに対し、同じく映画監督の濱口竜介氏らとともに全国の小規模映画館支援のためのクラウドファンディング『ミニシアター・エイド基金』を立ち上げるなど、若手映画監督としての枠を超えた活動もされています。最新作の『LOVE LIFE』は先日のベネチア国際映画祭のコンペティション部門で上映され、満場の喝采で迎えられたのは記憶に新しいことかと思います。今回、選考委員からも作品性が若手映画監督として優れている点や、世界に向けて将来の活躍が期待される日本人監督である点などに加え、映画制作活動以外での精力的な活動についても評価の声が高く、今年度の受賞者として決定いたしました。