真壁の町並み
真壁の町並み
真壁の町並みは、戦国末期にこの地を治めていた真壁氏が整備した城下町を基に、江戸時代初期、浅野長政・長重父子によって完成されたもの。以来400年間、町割り(道路の位置や幅)が、ほとんど変わっていません。このため、街道を2度直角に曲げ、外敵が侵入しにくいようにした枡形(ますがた)の交差点など、城下町特有の交差点も現存します。
そこに、見世蔵や町屋、土蔵など、江戸から昭和前期にかけての伝統的な造りの建築物がズラリ。まるでタイムスリップしたかのような町並みは、国の重要伝統的建造物群保存地区に選定されています。
そんな真壁を堪能するには、古絵図片手に、実際に歩き回ってみましょう。登録文化財の建築物の中には、実際に今もお商売を営んでいるところも少なくないので、ここでしか買えないお土産品や美味しいものを探すのも楽しいものです。
真壁の町並み
切り絵ギャラリー
桜川市在住の作家 石塚孝子氏のギャラリー。ステンドグラスから切り絵まで大胆な作品から繊細なものまで、季節ごとの作品が真壁散策の途中で楽しめる。基本ガラス越しの見学となる。
蔵布都
真壁の町並みの一角にある造り酒屋の石倉を利用した染色工芸サロン。日本各地の着物や布を紹介するギャラリーです。オーナーである呉服屋の若旦那が丁寧に説明してくれます。
真壁散策
旅人Café TOY BOX
真壁の古い町並みの一角にある、レトロな雰囲気のカフェ。真壁名物・小田部鋳造の梵鐘が展示されているので要チェック。挽き立てコーヒー、抹茶の他、各種アルコール類も。手作りケーキ、ビーフシチュー、パスタなどもおいしいと評判。
桜川市真壁町真壁152-3☎0296・48・7112営業時間11時~16時 18時~21時 定休日/毎週木曜日、第2・第3水曜日
宮本精肉店(コロッケ屋)
地元では知らない人がいないほど有名なお肉とお惣菜の店。「昔ながらのコロッケ」は、お店の看板商品。揚げたてほくほくのコロッケを片手に、真壁の町並みを歩くのも楽しい。
桜川市真壁町真壁198-59 ☎0296・55・0140 営業時間10時~19時 定休日/日曜日
旧郵便局
昭和2年に建設された、木造にモルタル洗い出しで洋風に仕上げられた建物。当初は、五十銀行真壁支店でしたが、戦後は、中央吹き抜け部に床を張り、真壁郵便局として使用されていました。
桜川市真壁町真壁297
真壁伝承館
【施設】
ここは、最大300人を収容する「まかべホール」、1万7000冊の図書を用意した「真壁図書館」の他、会議室や和室、調理室、音楽室などを有する公共施設。平成23年に開館しました。
この「真壁伝承館」のある場所は、かつて真壁陣屋があったところ。建設に先立つ調査では、陣屋を囲んでいた堀や池の跡が発見された他、多数の遺物も出土し、当時の様相を知る貴重な手がかりとなりました。このため、「真壁伝承館」は文化庁と協議し、遺跡の保護に配慮した工法を採用。また、国の重要伝統的建造物群保存地区内に位置することから、周辺の街並みに調和する建物としてとして建築されています。その成果は、ご覧の通り。2012年日本建築学会賞作品賞、平成24年日本建築士会連合会商優秀賞、2012グッドデザイン賞など、いくつもの賞を受賞しています。
【歴史資料館】
現在に残る魅力的な真壁の町並みは、戦国時代末期に真壁氏が整備した城下町が起源。さらに、江戸時代初期、浅井長政・長重親子によって、完成されたといわれています。
そんな特徴的な中世から近現代の真壁地区の歴史資料を初め、桜川市全体歴史を紹介する資料館。陣屋跡から出土した遺品も展示されている他、時期に応じて様々な企画展も開催されます。入館料無料。
【観光インフォメーション】
本館1階には、町並み案内や地域情報の各種パンフレットが用意されたインフォメーションがあります。また、1か月前の第3月曜日までに予約すれば、ボランティアガイドさんに案内してもらうこともできます。
現在は新型コロナウイルス感染症予防のため、活動を一時休止しております。