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2022.02.04

Dr.GOTA in Nature

三浦豪太

冬季オリンピックの度に「詳しすぎるコメンテーター」として話題になる、Dr.GOTAは、自身も長野オリンピックを始め、世界でも知られるモーグルオリンピック選手。お父様は冒険家の三浦雄一郎氏、父と共に11歳でアフリカ・キリマンジェロに登頂。三浦ファミリーとしてエルブルース(ロシア)、モンテローザ(スイス)など海外遠征に同行。91年からフリースタイルモーグル競技に転向。米国ユタ大学スポーツ生理学部卒業。プロスキーヤーとして世界で活躍しながら父雄一郎氏と共にエベレストを始め、世界最高峰の山を制覇している。また、アンチエイジングやユニバーサルツーリズムなど、スポーツ医学の観点から日本をリードしている。(1969年生まれ)

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皆さんこんにちは、三浦豪太です

 
 
この度はJapan-Search.jpにて僕のページを開設することになりました!
僕は三浦雄一郎という特殊な父親を持つ環境に生まれ、子供の頃からからキリマンジャロやエルブルースといった山に登らされ、モーグルでオリンピックを目指し、引退したら今度は父がエベレストに登りに行くというので、それをサポートしながらアンチ・エイジングを学びその過程で博士になるというなんとも複雑な人生を生きてきました。
そして唐突ですが、昨年逗子から北海道に引っ越しました!
北海道は僕たちドルフィンズスキースクールがありながら、この30年間それ以上にのことはしていませんでした。引っ越してきたものの、まだまだ北海道は僕にとって未開の場所です。
僕は北海道に無限の可能性を感じています!勿論、北海道だけでなく全国巡って行きますが、海から山、そしてスキー、知られざる名所、秘所など色々冒険しながら日本を探っていきたく思います。
そして、これを見ている皆さんを実際に案内できる日が一刻も早く来ることを願いながら「大人のやんちゃ冒険家 Dr.GOTAの活動」を開始します。
どうぞよろしくお願いいたします!

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北京五輪を見る前に知っておきたい自由を求め進化した「フリースタイルスピリット」

 
 
現在の「フリースタイルスキー」が、そう言われる前、おそらく現在につながるアクロバティックな技術を示したのが、王道アルペンスキーゴールドメダリスト(1952年オスロ大会)、スタイン・エリクセンがデモンストレーションでおこなった、スキーをつけての前方宙返りだろう。当時1950年代だった。

その後、米国ではスキーブームとなり多くの人がスキー場に集まってきた、するとそこから自然発生的にコブがでる。ここをスタイリッシュに滑る人たちが現れた。彼らは「ホットドッグ」と言われ、その後これがホットドッグコンテストとして花を開き、米国にて第一次フリースタイルスキーブームが来る。
この時にコブを滑る「モーグル」。空中演技を競う「エアリアル」。スキーを使ってまるでフィギュアスケートのように滑る「バレー」の原形ができて、その後発展競技化されて1980年から最初のW杯シリーズがはじまった。さらに12年後、1992年アルベールビル五輪からモーグルとエアリアルが五輪の正式競技となり競技人口も増えていった。

こうした競技化によってフリースタイルの自由のエッセンスが失われ始めたと感じるモーグル選手が少なからず出てきた。こうした選手はモーグルのエアよりも大きなジャンプ台を作り飛び、スキーでハーフパイプに入って滑り始める。
今度はこれらが2000年代前半にウィンターXゲームに取り上げられ、それぞれ「スロープスタイル」、「ハーフパイプ」という種目になった。またスキーレーサーやモーグル選手といったジャンルを問わない人たちが一斉にスタートし、障害物があるコースを滑る「スキークロス」も生まれた。

現在、五輪のフリースタイルスキー種目にはモーグル、エアリアル、ハーフパイプ、スロープスタイル、ビッグエア、スキークロスがある。これらの生まれた経緯には常に自由を求めながらも、認められると新たに厳格なルールが施行され競技化が進む。すると新しい自由を求めて新種目が生まれる、こうしたサイクルで多様性が生まれてきた。
それぞれのプロセスで生まれたスポーツ等はその生まれた環境によってジレンマを抱えることになる。競技の自由性を求めるか、競技性を求めるか。フリースタイル種目はこうした未完成な部分を多分に残している。しかし裏を返せば未完成であるが故に種目の可能性を広げているとも言える。
フリースタイルスピリットは言ってみれば、競技によってできた枠を(超える)・(広げる)ための気概ともいえよう。そしてフリースタイルスピリットを持っている人は間違いなくそのプロセスを楽しんでいる。今回の北京、選手の活躍が今から楽しみだ。

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Trail ride in HOKKAIDO マウンテンバイクで大自然を駆け抜ける

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僕にとってマウンテンバイクはタイヤをつけたスキーだ。山の中を駆け抜ける感覚、自転車を通して感じるトレイルの凸凹、急な坂道をタイヤをスライドしながらバランスを取る感覚、スキーが土の上でできたとしたらこんな感じなのだろう!
最初にマウンテンバイクとであったのは30年前、ノルウェーで合宿をしている時だった。当時、スキーのストックを作っていたスコット社がマウンテンバイクを出したのでそのサンプルをいただいた。それをもって兄とチームメイトのスペンサー、そしてコーチのギーセラと山や湿地帯を走った。
驚いたのはその走破性、これまで自転車といったらママチャリかロードバイクしか知らな
かった。マウンテンバイクの一対一のギア比で急な山道も登れるし、ペダルにたちながら狭いトレイルを降りると、まるで羽が生えて飛んでいるようだった。それ以来夏になるとトレーニングとしてマウンテンバイクに乗っているが、実のところ僕にとっては最高のエンターテイメントだ。
北海道に来て面白いのは至る所にトレイルがあるという事。しかし、札幌近郊の山道は残念ながらほとんどマウンテンバイクが禁止になっている。そのため郊外のほとんど人が入らないような道を探して乗りに行く。幸い今では携帯で国土地理院の地図をダウンロードすればすぐに適当な山道が見つかる。見つける山道のそのほとんどが獣道のようなもので乗れたものではないが、たまにいいトレイルにあたると宝物を見つけたような気持ちになり、雄叫びを上げる。おそらく、もし近くに人がいたら僕の声で驚くだろうが、こうして見つけた自分の道は人にも話したくなるが、あまり人が入るとまたここも禁止になってしまうのではないかと思い、少し背徳的な気持ちと、ちょっとした喜びが混じり合う、なんだか行けない遊びをしているような気持ちだ。(勿論、危険な場所や、私有地等でないかしっかり調べて「禁止区域」でないことをしっかり確認してから楽しむことを忘れずに)

そうそう、北海道には熊がいる。そのため僕はいつも僕は熊スプレーをもって入るようにする。熊スプレーは唐辛子やら何やらで刺激物が入っていて、鼻のいい熊の目の前で吹きかけると退散する、といった代物だ。しかし幸運なことにまだ使ったことがないが、熊のフンをみつけるといつでもスプレーを出せるように胸の前のストラップにつけている。
バックカントリーでシャベル、ゾンデ、ビーコンが必要なように自分のリスクで北海道の山に入るには熊スプレーは必要かもしれない。
最近では冬でもスパイクタイヤをつけて雪道を走っている。冬のマウンテンバイクのいいところは街の中でもトレイルを走っているように面白い。スキーのトレーニングのために始めたマウンテンバイクであるが、最近ではスキーシーズン中でもマウンテンバイクを恋しくなることがある。ご飯ばかり食べているとたまにパンを食べたくなる気持ちに似ているのかな?
そんなわけで、これからも北海道の最高のトレイルを見つけるべく冒険しておくので、いつか皆さんをお誘いできる日が来たら、是非一緒に行ってみましょう。

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Dr.GOTA Program

Progression of Freestyle Ski & Beijing Games 2022

小林選手・堀島選手メダルおめでとう!

北京・スキー種目を見る前に知っておきたいコア情報

Mountain Bike

Walking

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Camp

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Trail ride in HOKKAIDO

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